• 水稲除草剤

ビクトリー®Z400FG

400g

4kg

関連資料

基本情報

種類名 ピラクロニル・プロピリスルフロン粒剤
有効成分 ピラクロニル 5.0%/プロピリスルフロン 2.25%
RACコード
(作用機構分類)
除草剤分類 14、2
登録番号 第24223号
毒性 普通物*
有効年限 5年
包装 400g×20、4kg×1
WCSマニュアル
掲載状況
掲載あり

WCSマニュアルとは㈳日本草地畜産種子協会編「稲発酵粗飼料生産・給与技術マニュアル」を指します。

特長

  • プロピリスルフロンとピラクロニルから成る2成分の一発処理除草剤です。
  • 高葉齢のノビエ(3葉期)も防除が可能です。
  • SU抵抗性雑草(ホタルイ、コナギ、ミズアオイ、オモダカ等)に優れた効果を示します。
  • 多年生難防除雑草(クログワイ、コウキヤガラ等)に高い効果を示します。
  • 効果の発現が非常に速く、長期間持続します。
  • FG剤は軽量かつ水面を自己拡散する新しい製剤です。
  • 適切な水管理ができる圃場であれば、圃場の大小に関わらず畦畔から散布可能で、散布労力と時間の軽減に貢献します。
  • 無人航空機(ドローン等)でも散布可能です。1キロ粒剤よりも軽く、短時間に散布が終了するためバッテリー消費を節約できます。
  • 適用内容と使用法
  • 使用にあたって
作物名 適用雑草名 使用時期 使用量 本剤の使用回数 使用方法 ピラクロニルを含む農薬の総使用回数 プロピリスルフロンを含む農薬の総使用回数
移植水稲 一年生雑草 移植後5日~ノビエ3葉期ただし、収穫60日前まで 400g/10a 1回 湛水散布、湛水周縁散布又は無人航空機による散布 2回以内 2回以内
移植水稲 多年生広葉雑草 移植後5日~ノビエ3葉期ただし、収穫60日前まで 400g/10a 1回 湛水散布、湛水周縁散布又は無人航空機による散布 2回以内 2回以内
移植水稲 アオミドロ・藻類による表層はく離 移植後5日~ノビエ3葉期ただし、収穫60日前まで 400g/10a 1回 湛水散布、湛水周縁散布又は無人航空機による散布 2回以内 2回以内
直播水稲 一年生雑草 稲1葉期~ノビエ3葉期ただし、収穫60日前まで 400g/10a 1回 湛水散布、湛水周縁散布又は無人航空機による散布 2回以内 2回以内
直播水稲 ホタルイ 稲1葉期~ノビエ3葉期ただし、収穫60日前まで 400g/10a 1回 湛水散布、湛水周縁散布又は無人航空機による散布 2回以内 2回以内
直播水稲 ミズガヤツリ 稲1葉期~ノビエ3葉期ただし、収穫60日前まで 400g/10a 1回 湛水散布、湛水周縁散布又は無人航空機による散布 2回以内 2回以内
直播水稲 ウリカワ 稲1葉期~ノビエ3葉期ただし、収穫60日前まで 400g/10a 1回 湛水散布、湛水周縁散布又は無人航空機による散布 2回以内 2回以内
直播水稲 ヒルムシロ 稲1葉期~ノビエ3葉期ただし、収穫60日前まで 400g/10a 1回 湛水散布、湛水周縁散布又は無人航空機による散布 2回以内 2回以内
直播水稲 セリ 稲1葉期~ノビエ3葉期ただし、収穫60日前まで 400g/10a 1回 湛水散布、湛水周縁散布又は無人航空機による散布 2回以内 2回以内
直播水稲 アオミドロ・藻類による表層はく離 稲1葉期~ノビエ3葉期ただし、収穫60日前まで 400g/10a 1回 湛水散布、湛水周縁散布又は無人航空機による散布 2回以内 2回以内

使用上の注意

  • 本剤は雑草の発生前から生育初期に有効なので、ノビエの3葉期までに時期を失しないように使用してください。なお、多年生雑草は生育段階によって効果にフレが出るので、必ず適期に使用するように注意してください。ホタルイ、ウリカワ、ヘラオモダカ、ミズガヤツリは3葉期まで、ヒルムシロは発生期まで、セリは再生前から再生始期まで、オモダカ、クログワイ、コウキヤガラは発生始期まで、シズイは草丈3cmまで、アオミドロ・藻類による表層はく離は発生前までが本剤の使用適期です。
  • 藻類または表層はく離の発生しやすい水田では、有効な剤との組み合わせで使用してください。
  • 苗の植え付けが均一になるように整地、代かきはていねいに行い、ワラくずなどの浮遊物はできるだけ取り除いてください。また、未熟有機物を施用した場合は特にていねいに行ってください。
  • 湛水散布または湛水周縁散布に当っては、やや深めの湛水状態(水深5~6cm)にして水の出入りを止めてください。
  • 湛水散布の場合は田面に散布し、また湛水周縁散布の場合は水田周縁部に沿って帯状に散布し、散布後少なくとも3~4日間は通常の湛水状態(水深3~5cm)を保ち、田面を露出させたり、水を切らしたりしないようにし、また、散布後7日間は落水、かけ流しはしないでください。自然減水により田面の一部が露出するようになったら、水尻を止めて通常の水深になるまで水を入れて水口を閉じてください。
  • 藻や浮き草が多発している水田では拡散が不十分となり、部分的な薬害や効果不足の可能性があるので使用をさけてください。
  • 本剤を無人航空機で散布する場合は「製品情報と注意事項」の見方、「空中散布、無人航空機(無人ヘリコプター等)散布・滴下に関する注意」をご参照ください。
  • 梅雨期等、処理後に多量の降雨が予想される場合には、除草効果が低下することがあるので使用をさけてください。
  • 吸湿性があるので、散布時に降雨の場合にはぬれないように注意して散布してください。ぬれた手で扱わないでください。また、開封後は早めに使用してください。
  • 本剤は、移植前に生育したミズガヤツリには効果が劣るので、物理的防除方法などを用いて移植前に防除してから使用してください。
  • オモダカ、クログワイ、コウキヤガラ、シズイは発生期間が長く、遅い発生のものまでは十分な効果を示さない場合があるので、必要に応じて有効な後処理剤との組み合わせで使用してください。
  • 本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合や異常気象の場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。

薬害

  • 直播水稲で使用する場合、稲の根が露出する条件では薬害を生じるおそれがあるので注意してください。
  • 砂質土壌の水田および漏水の大きな水田(減水深が2cm/日以上)、軟弱な苗を移植した水田、極端な浅植えの水田では薬害が発生するおそれがあるので使用をさけてください。特に、処理時または処理後数日以内に異常高温が重なる場合は、初期生育の抑制が顕著になるので注意してください。
  • 本剤はその殺草特性から、いぐさ、れんこん、せり、くわいなどの生育を阻害するおそれがあるので、これらの作物の生育期に隣接田で使用する場合は十分注意してください。
  • いぐさ栽培予定の水田では使用しないでください。
  • 本剤を使用した水田の田面水は、他作物の灌水に用いないでください。
  • 散布薬剤の飛散によって、他の作物に薬害等の被害を与えるおそれがあるので十分留意してください。

水産動植物への注意

  • 水産動植物(藻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。
  • 無人航空機による散布で使用する場合は、飛散しないよう特に注意してください。
  • 散布後は水管理に注意してください。
  • 散布器具および容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。

安全使用上の注意

  • 本剤は眼に対して刺激性があるので、眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当てを受けてください。

貯蔵上の注意

  • 密封し、直射日光をさけ、なるべく低温で乾燥した場所に保管してください。
  • 適用内容と使用法
  • 使用にあたって