現在の仕事内容を教えてください。
合成チームの主な業務は、新規原体を見出すための「探索合成」ですが、もう1つ重要な業務として「自社原体の製造支援」が挙げられます。現在私は後者をメインで担当しており、具体的には、当社が開発した新規除草剤である「シクロピラニル」の商業生産に向け、製造方法の最適化検討や、海外の製造委託先への技術指導、さらには製造された原体の品質分析等を行っています。
仕事でやりがいを感じることを教えてください。
当社の合成チームは探索合成から商業生産の立ち上げまで、新規剤の開発ステップに幅広く関与できる、というのが特徴として挙げられ、大きなやりがいに繋がる部分だと感じています。実際に、合成チームの現リーダーは探索研究において「シクロピラニル」を発見した人物であり、商業生産に向けたスケールアップにも深く携わっています。
この業務では、有機化学や分析のみならず、プロセス化学等に関する幅広い知識が求められるため高い専門性が必要です。自身がゼロから生み出した化合物がトンスケールで製造される現場に立ち会える将来を夢見て日々の業務に取り組んでいます。
仕事を行う上で大切していることは何ですか?
どのような業務においても、関係者間で認識を統一し、同じ方向を見ながら進めていくことは非常に重要です。日々のコミュニケーションが欠かせないのはもちろんですが、自身の考えを整理し、相手に誤解なく伝えるためにも「分かりやすい資料を作成すること」に特に重点をおいています。
特に原体製造業務では、海外出張の機会も多く、英語でのコミュニケーションがうまくいかない場面が多々あります。そのような状況を避けるためにも、要点を明確にまとめた資料の作成や確認事項のリストアップなど、事前の準備を欠かさないよう意識しています。
新規除草剤「シクロピラニル」の開発に携わる中で苦労したこと、やりがいを感じたことを教えてください。
シクロピラニルの開発にあたっては、ラボでの製法検討や分析法の確立、品質分析といった自社で実施する業務だけでなく、委託先における製造の立ち上げサポートも含め幅広い業務を担当しています。
まず製法検討においては、収率だけでなく原料のコストや安全性、副生成物の組成等、考慮しなければいけないことが沢山あります。これが「収率1%でも目的物が得られれば良し」とする探索合成との大きな違いです。それらの制約の中で数百もの条件を検討し、最終的に選抜した条件でグラムスケールからキログラムスケール、さらに商業生産スケールへとスケールアップを進めます。しかし、ラボでうまくいっていた反応が商業スケールではうまくいかないことは珍しくありません。
実際にシクロピラニルのスケールアップにおいても数多くの課題が発生しましたが、目標としている登録時期に遅延が発生すると事業計画に大きく影響してしまうというプレッシャーの中で都度原因を究明し対策を講じるのは容易ではありません。しかし製造委託先の担当者との議論の末に解決の糸口を見出し、製造がうまくいった時は達成感を感じました。
1日の仕事の流れ
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始業、チーム内で担当業務の進捗を確認
( 8:30 )
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原体の品質分析
( 9:30 )
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お昼休憩
( 12:00 )
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文献調査を含むデスクワーク
( 13:00 )
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分析データの解析及び報告書作成
( 16:00 )
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終業
( 17:00 )

