• 現場だより

季節の防除情報(2022年11月)

農林水産省が定期的に発表する「病害虫発生予報」から特に問題となりそうな病害虫をピックアップ。合わせて防除にお役立ちの弊社製品をご紹介します。ぜひ、皆様の防除活動にご活用ください。

 

<最近の病害虫発生予報発表>

2022年11月9日「令和4年度病害虫発生予報第9号」が発表されました。
季節はまもなく冬本番となりますが、ハウスの中は病害虫にとって快適な状態が続いており発生状況に応じた防除が必要です。

 

<特に注意が必要な病害虫>

作物名:トマト
病害虫名:コナジラミ類

  • トマトで特に注意が必要なのはオンシツコナジラミとタバココナジラミです。
  • オンシツコナジラミは吸汁による被害に加え、排泄物によるすす病発生や光合成の阻害が懸念されます。
  • タバココナジラミはさらに、トマト黄化葉巻病等を引き起こすウイルスを媒介する系統(バイオタイプQ)が発生しています。
  • 施設栽培においては年間を通じて発生が認められ、さらに成長サイクルも短く、薬剤抵抗性の発達しやすい害虫です。
  • 殺虫剤による防除の際は同系統薬剤の連続散布を避け、異なる系統の薬剤とローテーションで防除することが大切です。
  • 抵抗性発達の心配が少ない気門封鎖剤(エコピタ液剤など)の使用もご検討ください。

注意が必要な地域:関東、東海、四国 など
注意報が発令された都道府県:愛知県、徳島県

  • オンシツコナジラミ成虫

  • トマトに寄生するオンシツコナジラミ

  • タバココナジラミ幼虫

<おすすめの弊社製品>

①ベストガード水溶剤(製品情報詳細はこちら

 

②ディアナSC(製品情報詳細はこちら

 

③エコピタ液剤(製品情報詳細はこちら

 

また、露地栽培、特に果樹では樹の周辺で病害虫の越冬準備が着々と進んでいますので、翌年の発生を抑えるためにも病気に感染した落ち葉や枝の除去を徹底し、さらにハダニ類やカイガラムシ類の発生が多い圃場では、樹の粗皮削りやマシン油の散布もご検討ください。

これからの時期、生産者の皆様におかれましては、地域の病害虫防除所や農協等の指導も踏まえながら、適切な防除を続けていただけますようお願いいたします。