協友アグリ研究所は農業環境の
変化に対応し、
安全性、環境保全を基本として、
高性能、省力化、低コストを目指し、
社会に貢献できる新製品の研究開発に
積極的に取り組んでいます。

新規農薬有効成分の研究開発

新規農薬有効成分の研究開発は、新規化合物の合成、生物評価による選抜から始まり、実用性、実製造可否、安全性、環境保全、製剤化、市場性等、様々な検討を経て、一般に数十億円と言われる開発費と10年程度に及ぶ年月をかけて行われます。
協友アグリ研究所では合成、製剤、生物の一貫した研究機能を有し、独創性に富んだ新規農薬有効成分の研究開発に取り組んでいます。

  • 合成チーム
    • 新規農薬候補化合物の
      探索・合成研究
    • 新規原体の製法検討
  • 生物チーム
    • 候補化合物の効果・薬害評価
      (選抜)
    • 作用機構の解明
  • 製剤チーム
    • 製剤処方検討
    • 工業化検討
新規農薬有効成分の開発

新規農薬製品の研究開発

新規農薬製品の研究開発は、既存有効成分をより効果的に活用するための新しい製剤・製品開発を中心に進めています。
とりわけ水稲用除草剤においては、1キロ粒剤、ジャンボ剤、フロアブル剤等従来の主要製剤に加えて、協友独自技術であるFG剤(自己拡散型浮遊製剤:Floating Granules)を研究開発し、今まで以上の省力化、さらには農家の資材費軽減に貢献できるように努めています。
研究活動の成果は、これまでに種々の特許出願につながり、自社創製殺ダニ剤エトキサゾールや、ピラクロニルを含む各種水稲用除草剤、IPM適合資材エコピタ等の開発に結実して、国内外の農業に貢献してきました。さらなる発展を目指し、現在も種々の新規研究課題に鋭意取り組んでいます。

研究開発のご案内

合成チーム

新規農薬有効成分の合成研究と自社既存原体の製造支援が主な業務です。
新規農薬有効成分の探索研究においては、

①天然物、生理活性物質、既存剤や特許等をヒントに化合物を合成

②生物チームによる基礎評価を受けて、ユニークで有望な効果を示す化合物(リード化合物)を選抜

③リード化合物の構造最適化を行い、農業に資する新規農薬有効成分の創製を目指します。

一方、合成チームは自社原体の安定生産のため、海外部と連携をはかりながら、委託先となる原体製造会社に対して各種技術対応を行っています。ここでは合成・分析のみならず化学プラント等に関する幅広い専門知識が必要となります。

製剤チーム

農薬製剤の処方検討が主な業務です。
農薬は、生物効果、作物薬害、各種物性、保存安定性、製造性、コスト、安全性、環境保全等すべてをクリア―しなければ製品となりません。そのために、農薬有効成分の長所と短所を見極めた性能の最適化、農作業従事者の安全性向上‧作業軽減、環境負荷低減に配慮した製品の検討や各種製剤技術の研究に取り組んでいます。
製剤チームは、実験室での基礎検討から試験プラントによる工業化検討まで多岐に渡る研究活動に取り組んでいます。

生物チーム

生物チームでは殺菌剤、殺虫剤、除草剤の各担当に分かれ、より農業現場のニーズに適合した製品の開発を目指して、生物評価を主体に研究に取り組んでいます。
有望化合物の探索のために合成チームの合成した新規化合物の生物活性を評価、開発部との連携のもと製剤チームが検討する新しい製剤・混合剤の性能を評価、さらには既に販売している製品や販売予定品目について、普及マーケティング部との連携によって他製品にない特徴や長所を見出し、また、より便利な使用方法などを検討し、現場に役立つ技術情報を提案します。
また、近年は物理的防除剤エコピタ液剤等の化学農薬以外のIPM適合資材 の研究開発‧普及にも取り組んでいます。