• 現場だより

季節のお問い合わせより(2023年3月)

日頃より弊社製品をご利用いただき、誠にありがとうございます。

弊社の相談窓口では日々、製品に関するお問い合わせを頂戴しておりますが、
こちらのコーナーでは先月に引き続き、これからの季節で特に多いご質問を抜粋してご紹介したいと思います。

今回のテーマは 水稲除草剤 です。

ほんの一部のご紹介となりますが、皆様の防除活動のご参考になれば幸いです。

また、今回の記事以外にも水稲除草場面でよくいただくご質問はこちらでご紹介しております。
是非合わせてご覧ください。

水稲除草剤のよくあるご質問

  • フロアブルの原液湛水散布

  • FG剤の湛水周縁散布

  • 除草剤を上手に使ってキレイな田んぼに!

Q: 使⽤⽅法が「原液湛⽔散布」の⽔稲除草剤フロアブルを散布機でまきたいが、⽔で薄めてもよいか?
A: 使⽤⽅法が原液湛⽔散布の⽔稲除草剤フロアブルを薄めて散布することはできません。使⽤基準を外れる上、稲に影響が⽣じる可能性もありますので、必ず原液で散布してください。

 

Q: 昔は代かき後に初期除草剤を使⽤して4⽇待てば⽥植えができたが今は7⽇以上待つ必要がある。使⽤時期が変わった理由は?
A: ⽔域環境への有効成分流出を低減するため、国の指導の下で⽥植え前の使⽤時期を変更したことが理由です。環境保護の観点から使⽤後7⽇以上落⽔しないことが求められますが、従来の使⽤時期(例:代かき後〜⽥植え4⽇前まで)では、⽥植え時の落⽔等で7⽇間の落⽔禁⽌期間を守ることが困難なため、変更されました。

 

Q: 初期除草剤を使⽤後、何⽇空けて⼀発処理除草剤を使⽤すればよいか?
A: 雑草の発⽣状況や気象条件によるため⼀概には⾔えませんが、初期除草剤の使⽤後2週間前後で⼀発処理除草剤を使⽤するケースが多いようです。ただし、事前に雑草の⽣育状況と除草剤製品のラベル記載事項を⼗分に確認してください。またJAや病害⾍防除所等、地域の指導機関にも相談の上で適期の使⽤をお願いします。

 

Q: 初期除草剤や⼀発処理除草剤使⽤後の⽔管理について、⽔位が下がった分は毎⽇⼊⽔した⽅がよいのか?
A: 使⽤後なるべく4⽇程度は追加で⼊⽔せず、⽥⾯への有効成分定着を促してください。頻繁な⼊⽔は特に⽔⼝付近の有効成分定着が進まず、除草効果が不安定になるおそれがあります。なお、使⽤後4⽇程度経過した後は、今度は可能な限り湛⽔を維持することで、除草効果安定につながります。

 

水稲除草剤の効果を安定させるためには水田の水管理が特に大切です。
以下2つの動画ではその仕組みを分かりやすく説明しておりますので是非、ご覧ください。

 

 

 

 

なるほど納得 ワンポイント除草剤講座 ~水稲用除草剤の効き方~

 

 

 

 

なるほど納得 ワンポイント除草剤講座 ~水稲用除草剤が効かない訳~

 

 

Q: 初期除草剤や⼀発処理除草剤の使⽤時期について、雑草発⽣前と後でどちらの効果が⾼いのか?
A: 一般的には雑草発生前に使用した方が、発生始期の段階で有効成分に接触するため、除草効果が安定しやすくなると考えられます。なお、発生を見てから使用する場合、それぞれの剤で有効な雑草サイズの限度が異なるため、事前にラベル記載事項を十分にご確認ください。

 

Q: ある水稲除草剤を1回使用した後、やむを得ない事情でまき直しをする場合、再度同じ除草剤を使ってもよいか?
A: 製品によって使用できる回数が異なりますので、必ず製品ラベルの使用回数欄を見てご判断ください。ただし、同じ水田で別の水稲除草剤を使用した場合はそちらのラベルも確認し、有効成分の合計使用回数が規定を超えないようご注意ください。判断に困る場合は、使用前に当社お客様相談室までご連絡ください。

 

 

いかがだったでしょうか。

今回は水稲除草剤のよくあるご質問をご紹介しましたが、
その他、弊社製品に関するご質問も
お客様相談窓口(TEL:03-3663-7947 平日9:00~12:00、13:00~17:00)
もしくは製品お問い合わせフォームにて承りますので、
ご不明な点がございましたら是非、お聞かせください。