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幼い孫のためにも「赤トンボが飛ぶ風景」を守っていきたい

丸山 博 様

世界有数の豪雪地帯

豊かな水と昼夜の気温差から「日本一の米」が生まれる。

例年2メートル以上の雪が積もる十日町市は世界有数の豪雪地帯だ。
清津峡や美人林など美しい自然の景観を誇り、また魚沼産コシヒカリの名産地としても知られている。

「豊富な水に加えて、昼夜の気温差が大きいこともおいしいお米ができるポイントです。特に私たちの川西地区は、朝日が当たって夕日が当たらない地形なので、夜に気温が下がりやすいんですよ」

そう話すのはこの地で米作りをしている株式会社千手の取締役を務める丸山博さん(65歳)。
同社では「コシヒカリBL」を中心に「つきあかり」「にじのきらめき」など、計128ヘクタール栽培。
さらに、そば、いちご、カボチャ、白菜なども作っている。
誰もが認めるこの地域の主力生産法人だ。

従業員に自主性を持たせる

上から指示するだけでなく、自分で考えさせる。失敗の経験も重要。

もともと農家で生まれ育った丸山さんだが、高校卒業後は長いこと食品製造会社で働いていた。
しかし2005年(平成17年)、「地元の田んぼを守らなければ」との思いから、設立と同時に千手に入社。
4年後には取締役となっていた。

人を育てる上で心がけているのは、個々の意志を尊重し、自主性を持たせることだ。

「上から指示されているだけでは意見も出てこないでしょう。従業員には自分の頭で考えさせ、ときには失敗もさせてみる。自分の若い頃を振り返っても、失敗から学ぶことも重要だと思います」

現在女性従業員は2人しかいないが、今後はもっと増やそうと思っている。

「最近の農業機械は女性も扱えるし、販売に関しても消費者目線で考えてくれますから。それに職場に活気が出てくるんですよ」

ノビエとイボクサに効果

アシュラはアオミドロが増える前に散布できるのも良かった。

昨年の除草剤は『アシュラ400FG』を中心に使った。
前年にJA十日町から試験を依頼されて複数の圃場で試し、ほかの除草剤より効果が高かったので56ヘクタール分ほど購入したという。

「ノビエによく効いたし、畦畔から侵入するイボクサも抑えてくれました。作業としてはジャンボ剤の方が楽だけど、価格面や大型規格があることからFG剤を選んだんです。もっと大きい、10キロくらい入っている大袋があってもいいと思います」

使用方法は風上からの畦畔散布。
田植の翌日から3日後までに行った。

「この辺りの田んぼは田植えから日数が経つとアオミドロが増えてくるので、アシュラはその前に散布できるのも良かったです。最初うっかりFGを風下からまいてしまったことがあったんですよ。それなのに効いた。拡散能力が高く、風がなくても拡散するわけです。薬害がないので安心して使えるのも『アシュラ』の魅力でしょう。みんなの意見も聞いて決めますけど、私としては今年もまた使いたいと思っています」

今の時代、農薬は効果を追求するだけではダメで、環境に優しいものを選ぶことも大切だと考えている。
少年時代には、秋になると空いっぱいに赤トンボが飛んでいたものだった。

「秋の夕焼け空の中、赤トンボが飛んでいるのを見ると感動します。近所に住んでいる幼い孫たちのためにも、この風景は守っていきたいですね」

そう言って丸山さんは楽しそうに笑った。

 

2024年日本農業新聞に掲載されました。