• 現場だより

季節のお問い合わせより(2023年2月)

日頃より弊社製品をご利用いただき、誠にありがとうございます。

まだまだ寒い日が続きますが、
早いところではもう間もなく、田植えに向けての苗作りが始まろうとしています。

弊社の相談窓口では日々、製品に関するお問い合わせを頂戴しておりますが、
こちらのコーナーではこれからの季節、特に多いご質問を抜粋してご紹介したいと思います。

今回のテーマは
水稲種子消毒 と 水稲育苗箱処理 の2つです。

ほんの一部のご紹介となりますが、皆様の防除活動のご参考になれば幸いです。

水稲種子消毒場面

Q: タフブロックを催芽時に処理した後、種もみの乾燥はどうしたらよいか?
A: 処理した種もみを直射日光に当てるとタフブロックの菌に影響が出るので、風通しの良い場所で陰干ししてください。脱水機の使用も可能ですが、使用前にしばらく放置して水切りすることが望ましいです。

 

Q: タフブロックを浸種時(催芽前)に処理するが、浸種の水温が低いと効果に影響は出るか?
A: 浸種時の水温が低くても効果に影響はありません。
10℃を下回る水温では、タフブロックの菌は活動を停止しますが、催芽等で温度が上がると活動を始めます。ただし、薬液の凍結は防除効果に影響を及ぼす可能性がありますのでさけてください。
なお、タフブロックの使用に関わらず、10℃を下回る水温で浸種を続けると発芽が不揃いになるおそれがありますので、適切な水温(10~15℃)で浸種してください。

 

Q: タフブロックを直播水稲に使用してよいか?
A: タフブロックは移植水稲の種子消毒に使うことを想定しております。直播水稲では使用した事例が無く防除効果も不明ですので、お勧めできません。

 

Q: タフブロックの薬液は、繰り返し使えるか?
A: 薬液は一度使用すると有効成分の菌の量が減るため、2回目以降の効果を担保できません。また、繰り返し使うことで、雑菌が増え、効果に影響を及ぼす可能性がありますので、薬液の使用は1回までにしてください。
種もみの容量に対する薬液量は少なくとも1:1以上(目安としては、乾籾1ℓに薬液1ℓ以上もしくは乾籾1kgに対し薬液2ℓ以上)となるように調整してください。

 

Q: タフブロック廃液の処理方法は?
A: タフブロック単剤の廃液であれば、お客様自身の管理する所有地内で有用植物を栽培していない場所への廃棄が可能です。深さ10-20cm程度に耕起した土地で面積9㎡(3m×3m)当り100ℓまで流し込むことができます。なお、処理する場所は年1回限りの使用とし、廃液ごとに処理する場所を変えてください。

水稲育苗箱処理場面

Q: 移植直前に箱処理剤を使うと、苗箱を運ぶ際に薬剤の粒がこぼれるがどうしたらよいか?
A: 移植直前の処理は薬剤の粒が苗箱表面に定着しにくいため、どうしても粒がこぼれやすくなります。薬剤処理後はまず葉に付着した粒を払い落とし、苗箱へ軽く散水した上でしばらく静置し、定着を促してください。ただし、パダン粒剤4は例外で薬害発生をさけるため、葉に付着した粒を払い落とした後は速やかに移植作業に移ってください。

 

Q: 防人箱粒剤箱維新粒剤を早期水稲に使う場合、飛来性ウンカへの効果は問題無いか?
A: 早期水稲栽培では普通期と比較して、田植えからウンカ飛来までの期間が長くなるため、ウンカ類の飛来時期や飛来状況によっては効果が不安定になるおそれがあります。したがって、早期水稲栽培ではウンカの発生状況に応じて有効な本田殺虫剤との体系防除をお勧めします。

 

Q: 協友アグリの箱処理剤には「は種時」もしくは「移植当日」に使える製品があるが、「は種時」と「移植当日」処理では、移植後の効果持続期間に差が出るのではないか?
A: 弊社の取扱製品では「は種時」と「移植当日」の両使用時期で、効果の持続期間に明確な差が生じた事例は確認されておりません。

 

Q: 育苗箱1枚当りのは種量が180gで、水田10a当りに使う育苗箱が12枚程度である。防人箱粒剤を使う場合、育苗箱1枚当り80g処理しても問題無いか?
A: お客様の育苗方法では、育苗箱1枚当りの処理量は50gとなります。製品ラベルにもありますように、高密度は種として想定される育苗箱1枚当りの乾籾は種量は200~300gです。

 

 

いかがだったでしょうか。

今回は水稲に関わる2テーマに絞ってご紹介しましたが、
その他、弊社製品に関するご質問は
お客様相談窓口(TEL:03-3663-7947 平日9:00~12:00、13:00~17:00)
もしくは製品お問い合わせフォームにて承りますので、
ご不明な点がございましたら是非、お聞かせください。