• 殺虫剤

パダン®粒剤4

3㎏

関連資料

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基本情報

種類名 カルタップ粒剤
有効成分 カルタップ塩酸塩 4.0%
RACコード
(作用機構分類)
殺虫剤分類 14
登録番号 第11188号(住友化学登録)
毒性 劇物
有効年限 4年
包装 3kg×8
WCSマニュアル
掲載状況
掲載あり

WCSマニュアルとは㈳日本草地畜産種子協会編「稲発酵粗飼料生産・給与技術マニュアル」を指します。

特長

  • 【水面施用剤として】

    ・散布適期の幅が広い:コブノメイガやイネツトムシなど食害性害虫に対して散布適期の幅が広く、安定した高い防除効果を示します。
    ・天敵に影響が少ない:クモや寄生蜂に影響の少ない薬剤です。
  • 【育苗箱施用剤として】

    ・イネミズゾウムシの幼虫防除に優れた効果:イネミズゾウムシに対して、産卵抑制作用、殺幼虫作用などを発揮し、その被害防止と密度抑制に効果的です。
    ・イネドロオイムシに長い残効性:イネドロオイムシが発生するほぼ全期間にわたって防除効果を発揮し、他剤抵抗性のイネドロオイムシにも有効です。
    ・ツマグロヨコバイ(萎縮病、黄萎病)に優れた効果:本田初期のツマグロヨコバイに高い効果を発揮することによりウイルスなどの媒介活動を阻止し、萎縮病や黄萎病の発病を食い止めます。
    ・施用法は簡単で省力的:移植前の育苗箱へ均一に施用するだけですから、本田での散布にくらべ、省力的です。
    ・使用薬量が少なく経済的:本田散布にくらべ、少ない薬量で長期間にわたり高い防除効果を発揮するので経済的な防除ができます。
  • 【育苗箱床土混和剤として】

    ・本田初期害虫を省力防除:は種前に床土に混和するだけで初期害虫の防除ができます。は種1ヶ月前から当日まで、いつ混和してもよいので労働力の分散ができ、また肥料などとの同時混和もできるので大量の育苗箱に薬剤施用する場合などに好適です。
  • 適用内容と使用法
  • 使用にあたって
作物名 適用病害虫名 使用量 使用時期 本剤の使用回数 使用方法 カルタップを含む農薬の総使用回数
稲(箱育苗) イネドロオイムシ 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱当り50~100g は種前又は移植当日 1回 は種前に育苗箱床土に均一に混和するか、又は移植当日に育苗箱中の苗の上から均一に散粒する。 6回以内(浸種前は1回以内、浸種後から移植時までの処理は1回以内)
稲(箱育苗) イネハモグリバエ 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱当り50~100g は種前又は移植当日 1回 は種前に育苗箱床土に均一に混和するか、又は移植当日に育苗箱中の苗の上から均一に散粒する。 6回以内(浸種前は1回以内、浸種後から移植時までの処理は1回以内)
稲(箱育苗) ツマグロヨコバイ 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱当り50~100g は種前又は移植当日 1回 は種前に育苗箱床土に均一に混和するか、又は移植当日に育苗箱中の苗の上から均一に散粒する。 6回以内(浸種前は1回以内、浸種後から移植時までの処理は1回以内)
稲(箱育苗) コブノメイガ 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5L)1箱当り50~100g は種前又は移植当日 1回 は種前に育苗箱床土に均一に混和するか、又は移植当日に育苗箱中の苗の上から均一に散粒する。 6回以内(浸種前は1回以内、浸種後から移植時までの処理は1回以内)
稲(箱育苗) イネミズゾウムシ 育苗箱1箱当り60~100g は種前又は移植当日 1回 は種前に育苗箱床土に均一に混和するか、又は移植当日に育苗箱中の苗の上から均一に散粒する。 6回以内(浸種前は1回以内、浸種後から移植時までの処理は1回以内)
稲(箱育苗) スクミリンゴガイ(食害防止) 育苗箱1箱当り60~100g は種前又は移植当日 1回 は種前に育苗箱床土に均一に混和するか、又は移植当日に育苗箱中の苗の上から均一に散粒する。 6回以内(浸種前は1回以内、浸種後から移植時までの処理は1回以内)
稲(箱育苗) ニカメイチュウ 育苗箱1箱当り80~100g は種前又は移植当日 1回 は種前に育苗箱床土に均一に混和するか、又は移植当日に育苗箱中の苗の上から均一に散粒する。 6回以内(浸種前は1回以内、浸種後から移植時までの処理は1回以内)
稲(箱育苗) イネゾウムシ幼虫 育苗箱1箱当り80~100g は種前又は移植当日 1回 は種前に育苗箱床土に均一に混和するか、又は移植当日に育苗箱中の苗の上から均一に散粒する。 6回以内(浸種前は1回以内、浸種後から移植時までの処理は1回以内)
ニカメイチュウ 3~4kg/10a 収穫30日前まで 6回以内 散布 6回以内(浸種前は1回以内、浸種後から直播でのは種時又は移植時までの処理は1回以内)
イネツトムシ 3~4kg/10a 収穫30日前まで 6回以内 散布 6回以内(浸種前は1回以内、浸種後から直播でのは種時又は移植時までの処理は1回以内)
コブノメイガ 3~4kg/10a 収穫30日前まで 6回以内 散布 6回以内(浸種前は1回以内、浸種後から直播でのは種時又は移植時までの処理は1回以内)
フタオビコヤガ 3~4kg/10a 収穫30日前まで 6回以内 散布 6回以内(浸種前は1回以内、浸種後から直播でのは種時又は移植時までの処理は1回以内)
アザミウマ類 3~4kg/10a 収穫30日前まで 6回以内 散布 6回以内(浸種前は1回以内、浸種後から直播でのは種時又は移植時までの処理は1回以内)
サンカメイチュウ第3世代 4kg/10a 収穫30日前まで 6回以内 散布 6回以内(浸種前は1回以内、浸種後から直播でのは種時又は移植時までの処理は1回以内)
スクミリンゴガイ(食害防止) 4kg/10a 収穫30日前まで 6回以内 散布 6回以内(浸種前は1回以内、浸種後から直播でのは種時又は移植時までの処理は1回以内)
ひえ アワノメイガ 4kg/10a 収穫21日前まで 2回以内 散布 2回以内
ふき フキノズイバエ 6kg/10a 収穫7日前まで 2回以内 散布 2回以内
ふき(ふきのとう) フキノズイバエ 6kg/10a 収穫21日前まで 2回以内 散布 4回以内(水溶剤の処理は2回以内、粒剤の処理は2回以内)
とうもろこし アワノメイガ 6kg/10a 収穫7日前まで 2回以内 株の上から均一に散粒する。 2回以内
はとむぎ アワノメイガ 4kg/10a 収穫14日前まで 2回以内 散布 2回以内
はとむぎ イネヨトウ 4kg/10a 収穫14日前まで 2回以内 散布 2回以内
ほうれんそう ミナミキイロアザミウマ 6kg/10a は種時及び発芽揃時 2回以内 土壌表面散布及び茎葉散布 2回以内
だいこん キスジノミハムシ 4kg/10a は種時 3回以内 覆土後土壌表面散布 3回以内
だいこん キスジノミハムシ 4kg/10a 生育期 但し、収穫7日前まで 3回以内 株元散布 3回以内
まこもたけ ニカメイチュウ 4kg/10a 収穫75日前まで 3回以内 散布 3回以内

使用上の注意

  • 本剤を使用した場合には、チオシクラムまたはベンスルタップを含む剤は使用しないでください。
  • 使用量に合わせ秤量し、使いきってください。
  • 本剤は田水中で粒形が崩壊しなくても成分は速やかに溶出しますので薬効に影響はしません。
  • 本剤を本田に使用する場合、 3cm前後の湛水とし、田面に均一に散布し散布後4~5日間は湛水状態を保ち、散布後7日間は落水やかけ流しはしないでください。
  • 漏水の激しい水田では使用しないでください。
  • 本剤をとうもろこしのアワノメイガに使用する場合、アワノメイガのふ化盛期に雄穂および雌穂にもかかるよう株の上から均一に散布してください。また、とうもろこしの株にトップドレッシングをすると葉が白化することがあるので、雄穂や雌穂にもかかるように株全体に散布してください。
  • スクミリンゴガイに対しては、食害防止効果を目的として使用してください。本剤には殺貝効果がないので、水田以外の生息地には決して使用しないでください。
  • 薬剤が育苗箱からこぼれ落ちないように処理してください。また、土壌全面に不透水性無孔シートを敷くなど、薬剤処理後の灌水による土壌への浸透をさけてください。
  • 本剤を箱育苗に使用する場合は次の注意を守ってください。
    〇使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し所定の範囲内のなるべく低薬量で使用してください。特に初めて使用する場合には病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。
    【移植当日に使用する場合】
    〇育苗箱中の苗の上から所定量を均一に散粒してください。なお、葉に付着した本剤は軽く払い落とし、そのまま田植機にかけて移植してください。
    〇施用は必ず移植当日に行ってください。薬剤施用から移植までの時間が長いと薬害を生じやすくなるのでなるべく移植直前(2~3時間以内)に施用してください。
    〇苗葉がぬれていると薬害を生じやすいので、散布直前の灌水はしないでください。
    〇軟弱徒長苗では薬害のおそれがあるので、健苗に使用してください。
    【床土に混和する場合】
    〇床土に人工培土を使用する場合には、あらかじめ薬害に対して安全性の確認されている培土を使用してください。
    〇は種前に育苗用床土に所定量の薬剤を均一に混和してください。覆土への混和は行わないでください。
    〇土壌の種類によっては育苗期間中に葉先枯れなどの薬害を生じることがあるので床土が下記のような土壌の場合には使用をさけてください。
    ・火山灰性の畑土、山土(りん酸吸収係数2000以上のもの)
    ・砂土など有機物の含量の少ない土壌。なお、火山灰土、砂土など薬害を生じやすい土壌の場合でもモンモリロナイト(粘土の一種)に富む育苗資材を床土に5%程度混和することにより薬害を軽減することができます。
    〇軟弱徒長苗では薬害のおそれがあるので、健苗の育成に努めてください。
  • 育苗箱に本剤を使用した苗の移植をする場合は次の注意を守ってください。
    〇本田の整地が不均整な場合は薬害を生じやすいので代かきはていねいに行い、移植後田面が露出したりすることのないように注意してください。移植後は直ちに入水し、水深2~3cm程度を保ち浅水はさけてください。
    〇深植の場合には薬害を生じやすいので注意してください。
    〇本田が砂質土壌の場合や、漏水田、未熟堆肥多用田の場合は使用をさけてください。
    〇移植後極端な低温や高温( 30℃以上)が続くと予測される場合、あるいは冷水がかりなど低温障害が起こりやすい場所では使用をさけてください。
    〇ニカメイチュウに対しては早期栽培など、特に薬剤施用時期が早い場合やニカメイチュウ第一世代の発生が遅れた場合には十分な効果が期待できません。
    〇イネゾウムシに対しては主として本田でのふ化幼虫の密度を下げ次世代の成虫の加害を低下させることを目的として使用するものであり、越冬成虫に対する効果は期待できません。
  • スクミリンゴガイに対しては本剤の育苗箱処理は効果の持続が十分でないことがあるので、本貝に有効な本田処理剤や耕種的防除法との組み合わせで使用してください。
  • 本剤はつまみ菜、間引き菜に使用しないでください。

蚕毒

  • 蚕に対して長期間毒性があるので、散布された薬剤が飛散し、桑に付着するおそれのある場所では使用をさけてください。

水産動植物への注意

  • 水産動植物(魚類)に影響を及ぼすので、養魚田では使用しないでください。また、本剤を使用した苗は養魚田に移植しないでください。
  • 水産動植物(ドジョウ)に影響を及ぼすので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。養殖池等周辺での使用はさけてください。
  • 散布後または移植後は、水管理に注意してください。

安全使用上の注意

  • 医薬用外劇物ですので取扱いには十分注意してください。誤って飲み込んだ場合は吐き出させ、直ちに医師の手当てを受けさせてください。本剤使用中に身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当てを受けてください。
  • 本剤による中毒に対しては動物実験でL-システイン製剤の投与が有効であると報告されています。
  • 本剤は眼に対して刺激性があるので眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当てを受けてください。
  • 本剤は皮膚に対して弱い刺激性があるので皮膚に付着しないように注意してください。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。
  • 散布の際は農薬用マスク・手袋・長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをしてください。

貯蔵上の注意

  • 密封し、直射日光をさけ、鍵のかかるなるべく低温で乾燥した場所に保管してください。
  • 適用内容と使用法
  • 使用にあたって

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