季節の防除情報(2024年5月)
農林水産省が定期的に発表する「病害虫発生予報」から今後特に問題になりそうな病害虫をピックアップ。合わせて防除にお役立ちの弊社製品をご紹介します。ぜひ、皆様の防除活動にご活用ください。
<最近の病害虫発生予報発表>
2024年4月17日「令和6年度病害虫発生予報第1号」が発表されました。
野菜ではたまねぎのべと病発生が、果樹では果樹カメムシ類の発生が一部地域で多くなると予想されています。
また気象庁によると、向こう1ヶ月の降水量は全国でほぼ平年並みですが気温は高めと予想されており、害虫によっては多発や発生時期の早まるおそれがあります。
今年度、既に注意報が発令されている病害虫もありますので、各地域の指導機関が発信する防除情報も参考にしながら適期防除を心がけていただけますようお願いいたします。
<今後特に注意が必要と思われる病害虫>
作物名:果樹全般
病害虫名:果樹カメムシ類
- カメムシ類は数多くの植物を加害しますが、果樹類では果実を直接吸汁するため果実が傷ついたり、落果が誘発されるリスクがあります。
- 果樹類に発生するカメムシは主にチャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ、クサギカメムシ等です。
- 夜行性なので、薬液がカメムシに直接かかるよう夕方もしくは早朝の薬剤散布が効果的です。
- 発生時期は一定でなく、被害程度も年や場所によって大きく異なりますが、山林に近い園地では飛来量が多い傾向ですので、注意が必要です。
- 昨年8月以降に発生の多かった地域は越冬量が増える傾向ですが、冬季が温暖な地域では越冬量がさらに増加、翌年の活動時期も早まるおそれがあります。
- 今年は既に10件以上注意報が発令されており、春に結実する果樹については例年より早く被害が発生する可能性があります。
注意が必要な地域:南関東、近畿、中国及び四国 など
今年注意報が発令された都道府県:愛媛県、神奈川県、鳥取県、山口県、和歌山県、高知県、徳島県、香川県、福岡県、京都府、兵庫県、熊本県、長崎県、大分県、愛知県(5月9日現在・発令順)
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クサギカメムシ
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チャバネアオカメムシ
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なしのカメムシ吸汁被害
<果樹カメムシ類対策におすすめの製品>
◆ダントツ水溶剤(製品情報詳細はこちら)
◆ダントツ水溶剤の果樹カメムシ類に対する効果
試験年次・試験場名:2004年・和歌山県植物防疫協会
耕種概要 作物:うめ 品種:小梅
区制:1区1樹
薬剤処理:5/21に動力噴霧器にて十分量を散布
調査方法:薬剤散布3日後、14日後にチャバネアオカメムシをそれぞれ所定の頭数放飼し、放飼3日後の苦悶・死亡率を調査した。