クロレートS（粒剤）

使用上の注意

• 使用量に合わせ秤量し、使いきってください。
• 本剤は主として根から吸収されて雑草木を枯死させる除草剤で、ススキを抑制、枯殺するには株元やその周辺にスポット散布してください。
• 本剤の散布適期は対象雑草木が萌芽し、新葉が展葉を始めた時期であり、生育の進んだ雑草木には効果が劣るので、時期を失しないように散布してください。雑かん木、一年生および多年生雑草は草丈50cm以下が散布適期です。ススキは草丈20cm以下が株処理適期です。
• 地ごしらえの場合は、手まき、手動または、風速の大きい動力散布機で地ごしらえ地全面にまき残しのないように散布してください。
• 下刈りの場合は、風速を小さくした動力散布機で茎葉または土壌表面に均一に散布してください。
• 本剤は、空中散布の場合、ヘリコプター用微粒剤散布装置によって散布してください。
• 降雨時、降雨の予想される場合、積雪時および土壌凍結時は、使用をさけてください。
• 竹類の節間投入処理の場合は、ドリル等で穴を開け、ろうと等を用いて粒剤のまま投入し、投入後は穴をコルク栓等で塞いでください。
• 本剤を水稲刈取跡に使用する場合には、次の事項に注意してください。
  ①一年生雑草および多年生イネ科雑草防除に使用する場合は、水稲刈取後、秋期雑草生育期に使用してください。
  ②オモダカに使用する場合は、水稲刈取後なるべく早く使用してください。
  ③排水良好な一毛作田で使用し、散布前に落水し、全面に均一に散布してください。
• 植栽地を除く樹木等の周辺地で使用する場合は、薬剤が樹木類等の植栽地に流入または飛散するおそれのある場所等では使用しないでください。また、樹木類等有用植物の根が分布していると思われるところでは使用をさけてください。
• 本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。

薬害

• 下刈りの場合、降雨時または降雨後など、植栽木の茎葉がぬれている時の散布は、薬害を生じるおそれがあるので、植栽木をさけて散布してください。
• 開こん地、林地の地ごしらえ、休耕田またはきくに使用した場合、散布後３ヶ月以内は樹木、作物の植え付け、は種などはしないでください。
• 下刈りに使用する場合、植え付け当年の使用はしないでください。

蚕毒

• 蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにしてください。

安全使用上の注意

• 医薬用外劇物ですので取扱いには十分注意してください。誤って飲み込んだ場合には吐き出させ、直ちに医師の手当てを受けさせてください。本剤使用中に身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当てを受けてください。
• 本剤は眼に対して刺激性があるので、眼に入らないように注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当てを受けてください。

• 使用の際は農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをするとともに洗眼してください。
• 本剤は従来品と比べて難燃性に製剤してありますが、散布前後には散布機をよく清掃して油や汚れを拭き取ってください。
• 散布時本剤が身体や作業衣に付着の少ないよう風向等に注意し、散布したところを歩かないでください。
• 本剤のしみこんだ作業衣は、火気に対して燃えにくくなっていますが、作業後水洗いしてください。
• 水源池、飲料用水等に本剤が飛散、流入しないように十分注意してください。
• 散布器具、容器の洗浄水は河川等に流さず、容器、空袋等は環境に影響を与えないよう適切に処理してください。
• 公園、堤とう等で使用する場合は、使用中および使用後（少なくとも使用当日）に小児や使用に関係のない者が使用区域に立ち入らないよう縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意を払ってください。
• 本剤は家畜が好んで食べて中毒を起こすことがあるので、保管に注意し、また、使用直後の使用区域への家畜の放飼は行わないでください。

貯蔵上の注意

• 使用残りの薬剤は必ず鍵のかかる安全な場所に保管してください。
• 本剤はリン、イオウ、アンモニア塩類およびアンモニア性肥料、ガソリン・灯油等の油類、強酸性物質、木・繊維類のような可燃物との混合は危険なので、同一保管をさけてください。
• 密封し、火気をさけ、直射日光のあたらない鍵のかかる低温で乾燥した場所に保管してください。